
「和食の礼儀作法」というものは、昔の日本では各家庭において厳しくしつけられていました。
親から子へと代々受け継がれていたものです。
相手を思いやって、人として持っておくべき社会性や気遣いなどの意味があります。
これは、どこか日本らしい、控えめな感じがします。
たとえば、食事前の「いただきます」、食べ終わった後の「ごちそうさま」や、箸の持ち方など、厳しく注意をされていました。
「
和食」が、ユネスコの無形文化遺産に認定されました。
ですが、日本では和食を食べる機会が減ってきています。
今では、箸でさえ上手に使えない人が増えてしまいました。
これは、子供に限らず、大人の方でもかなりいるようです。
和食の礼儀作法というものは、何も特別なときのためにあるのではなく、普段から意識をすることによって、食事を楽しく、美しく食べることができるようにするためのものです。
日ごろから正しい作法を身につけておけば、特別な場所などでも無理なく振舞うことができ、和食のお店などでも、楽しく食べることができるようになります。
様々な文化の人々と食事を共にする機会が増えた今こそ、相手のことを思いやって、現代にあった作法を身につけることが大切です。